11月13日

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葉はすべて散ってしまい、めっきり寂しくなってしまった街路樹の横を無言で歩く。 一緒に帰ろう。そういったわりに、片瀬は言葉を発しようとしなかった。 僕は大きな欠伸をひとつすると、冷たい手を制服のポケットに突っ込んだ。 黙々と歩いているうちにあの公園――あの朝花田と待ち合わせをした公園を通りかかった。 「………っ…」 ふと隣に目をやると片瀬は肩を震わせ泣いていた。 いつから泣いていたんだろうか。 めぐ…めぐ…… そう呟きながら片瀬は何度も嗚咽を漏らした。 「………」 僕は無意識に片瀬の頭を撫でていた。 片瀬が落ち着いたころには日は落ちて、薄暗い空気の中街灯だけがぽつんと光っていた。  
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