11月25日

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『好き』 僕が帰ってきてからと言うもの花田はこればっかりだ。 『好き…好き好き好き…』 「うっせ……」 徐に嫌な顔を作ると、花田は少し大人しくなった。 『ゆんちゃん……好きなの?』 「は?」 花田は少し声を大きくする。 『片瀬由奈さん』 「あぁ……」 『好きなの?』 身を乗り出す。 「……なんで?」 僕は花田から視線を反らし大きいため息をついて曖昧に答える。 『告白……されたでしょ?』 眉間に皺を寄せる。 「見てたのか?」 うん。と花田は頷いた。 僕が黙っていると花田は小さな声を発した。 『ゆんちゃんは…いい子だよ?』 なぜだろう。 胸元がちくりとした。
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