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キーンコーンカーンコーン……
毎日毎日同じことの繰り返し。
変化なんてない退屈な日々。
僕らはまるでプログラムされたかのような人生という名のレールの上を走らされている。
走って走って……
どこへ行くわけでもなく、ただなんとなく……
終礼が終わると、生徒たちは散り散りになる。
部活に行く者がほとんどだ。
僕は部活には加入していないので、放課後は大抵まっすぐうちに帰る。
帰って何かすることがあるわけではないが、学校という堅苦しい窮屈な場所が、僕はあまり好きではないのだ。
僕は殆んど空のスクールバックを片手にぶら下げ教室をでた。
最近寒くなってきたなあとかそんなことを考えながら階段を下りていると後ろから僕を呼び止める声がした。
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