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「そう…、智久ね。実は私、最近貴方の事を頻繁に見かけるの…」
そう言い、グラスに口を付けるリリー。
その姿は艶やかという言葉が良く似合う。
「色々なカジノで大勝ちしてるみたいじゃない」
横目で智久を見ながら、ブラックジャックに参加する。
「………まあな」
淡々と答え、自分もベットする智久。
「マークされてるわよ」
そう囁いたリリーの言葉に、智久の手が一瞬だけ止まった。
「だろうな…。荒稼ぎしたんだ、不思議な事じゃない」
「やっぱり、カウントしてるのね…?」
カウントとは、ブラックジャックをプレイする上での必勝法だ。
しかし、カウントには様々なリスクが伴ってくる…。
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