長女、風邪ひきました。

2/12
前へ
/148ページ
次へ
 頭、痛い。 緋「うー……くらくらする…」  いつも通りの時間に起きて、立ち上がると同時に、いつもはない頭痛。 緋「風邪ひいたかな……だるい…」  何かくらくらするけど。  ゆっくり支度して、ふらふらしながらキッチンへ。  何作ろっかなー、昨日の夕飯の残り物も入れていいかなー、とか。  何だか上手く働かない思考と体を気にしないようにして、弁当作り。 緋「……お、終わったぁ……」  やっとの事で作り終える。  うあ、これはヤバいかも。  …とりあえず、みんな起こさなきゃ。 緋「黄ー、……こう、起きてー」  頭痛くて大きい声を出したくない。というか出せない。  いつもより控えめだったけど、流石は黄也、すぐに起きてくれた。 黄「ん……おはよ、緋姉」 緋「…おはよ…」 黄「…、?………緋姉?」 緋「ん?」 黄「何か……元気なくない?  ……ってか、顔赤いよ?」 緋「あー……ううん、大丈夫。  何かちょっと頭痛いだけ……」  寝起きでぼーっとしてたのに、すぐに真剣な目で見つめられた。  何か……怖いんですけど、黄也くん。 緋「じゃあ私、次起こしてく」 黄「駄目です」 緋「……え?」  すると黄也は怖い顔したまま、私のとこまで来ておでこに手を当てた。 、
/148ページ

最初のコメントを投稿しよう!

1631人が本棚に入れています
本棚に追加