長女、風邪ひきました。

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黄「緋ね……って、寝てるし」  近づいてみると、さっきよりも大分顔が赤くなってるし……息苦しそう。  近くで顔を見てると、何かドキドキしてきた……………何だ俺、ハズい。 黄「緋姉、緋ちゃん、起きて!  熱計りましょ?」  起こさないように俺がやればいいんだけど……ちょっと、ね。  お年頃ですから。  美人な姉ちゃんの服をはだけさせるのはね、駄目でしょやっぱ。俺の為にも。 緋「ん……」 黄「大丈夫?起きれる?」 緋「うん……大丈、夫」  どこがだよ。  そう言いたいけど、黙って手を貸してやる。  体温計を手渡して、熱を計らせた。  しばらくして、ピピピと電子音。 黄「はい、見せて」 緋「…ん」 黄「―――――…え」  さんじゅう、きゅう、てんはち。 黄「39度8分………って、マジ?」 緋「……ほんと、?」 黄「緋姉、病院行こう!  あ、冷えピタとかあったっけ…?!」  ちょっとパニック。  39度越えなんて、初めて見たんですけど。 緋「…いーよ、大丈夫だから…。  黄、早く支度…しといで?」 黄「何言ってんですか!  ちょっと待ってて、冷えピタ取ってくっから」  大丈夫だからとこれでも言い張る緋姉を無視して、リビングへ下りた。 、
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