1631人が本棚に入れています
本棚に追加
やっぱり病院に連れてくべきだろうか…。
どちらかといえば5人共に健康だから、正直どうしたらいいか分からない。
「っと……早く連絡しねぇと」
実は、授業がないというのは嘘。
とりあえず、あいつに電話しなきゃ。
「……あ、とーま?」
『おう、どうした?』
「今日俺休むからさ、ノートたのんでいい?」
『別にいいけど、どうかしたのか?』
「うん……ひぃが熱だしちゃって…」
『え?緋桜ちゃんが?!』
電話の相手、冬馬とは長い付き合い。
高校から仲良くしてて、俺の家庭のこともよく知ってる。
何かと頼りになる男で、信頼できる。
いろんな相談に乗ってくれたから、俺の妹・弟のことはよく知ってて、家にも何度か来てくれてる。
俺を含め、5人みんな冬馬のことが大好きだ。
『大丈夫なのか?』
「いや、熱が高くてさ……すげーつらそうなんだけど、病院連れてったほうがいいのかな…?」
それからいろいろアドバイスをもらって、昼になっても熱が下がらなかったら病院に連れてくことになった。
「わかった、ありがと」
『授業終わったら、体にいいモン持ってくから……ちゃんと看ててやれよ?』
「ん、ほんとにありがとな」
ぴ、と電話を切る。
ぐっと大きく伸びをしてから、もう一度様子を見にひぃの部屋に向かった。
、
最初のコメントを投稿しよう!