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トーイの準備が終わった頃、ラドは戻ってきた。
「遅かったねー。どれだけ捕まえてきたの?」
普段なら10分で帰ってくるラド。
今日は珍しく、1時間も魚を取りに行っていた。
「珍しい大きな魚がいたから捕まえてきたゾ!!焼くのと蒸すのがいいゾ!!」
ラドは大きな魚が捕れて、ものすごく興奮していた。
「はいはい。」
トーイは苦笑いしながら魚の調理にかかった。
そして30分後、ラドの注文の品ができて机の上に並んだ。
「いただきま~す!」
ドラゴンは高い知能を備えているので、トーイと暮らしているラドはかなり人間かぶれしていた。
「あちちちちちっ!!」
水系のラドは、火や熱いものに弱い。
だから、火を起こすことすら大嫌いだった。
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