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村の外れ、最南端の海岸沿いにトーイの家はあった。
トーイは幼い時に両親を亡くし、父親の弟、おじさんとその家に住んでいたが、3年前からそのおじさんも仕事に出たきり行方不明になっていた。
その為、10歳という幼い年で一人暮らしをしていた。
もっとも、パートナーのモンスターと一緒だったが。
「ねぇ、ラド。この家に住み始めてからもう5年になるんだよ。早いねぇ~」
そう言って、トーイは猫ほどの大きさで傍らに浮いている、自分のパートナーモンスターの「コバルト・ドラゴン」のラドに話し掛けた。
そのパートナーモンスターのラドは、全身コバルトブルーで頭にはヒレがついていた。
そして、尾の先にもヒレのようなものがついていた。
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