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「しょうがないなぁ~。じゃあ、僕が畑から食べれそうなもの摘んで来るから、ラドは魚を取って来てよ。」
そう。トーイはなるべく自分を嫌う村人に接する機会のないように自給自足の生活をしていた。
「俺様にばっかり魚取りに行かせるなよ。トーイだって水属性は得意だからできるだろ。」
「だって、分担したほうが効率的でしょ?」
「俺様腹へってもう動けないゾ」
気怠げな感じを装いながらも、悠々とラドは浮かんでいた。
もちろんパートナーの限界を知っているトーイは、ラドがまだまだ余裕だと気付いていた。
「・・・働かざる者食うべからず!!魚捕まえてくるまで食事抜き!」
「うわ!ひっでーの!!俺が途中で襲われたらどーすんだ!」
なにかと面倒くさがり屋のラドは、何とか行かないですむように言い訳していた。
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