序章

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「お前は来るなと何度も言っただろうが…。何故ついて来た!」 「私だって己の誠を持っている! 皆の、貴方の役に立ちたい…だから勝手について来ました。 何度追い出されようとも、私は何度でもこの扉を叩きます!! それに、何処に行こうとついてこいと言ったのは土方さんじゃないですか!」 土方さんと言い合いをしている時、こんなことを言っていた。 「っ…あのなあ。いくら自分の力に自信があろうと、ここはいずれ男が増える。万が一、襲われでもしたらどうすんだ?!」 「んなもん望むとこです。そんな輩は返り討ちにして叩きのめしてやります。それができなければ、私が弱かっただけの話ですから」 この発言で土方さんの顔は般若みたいな顔から豆鉄砲を喰らった鳩のような顔になっていた。 結果、この言い合いは、私の勝ちとなった。 私は約束を守れれば、どうなろうと関係なかったし。
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