3288人が本棚に入れています
本棚に追加
京についたその日から、毎日のように誰かしらが朝晩関係無く襲ってくるようになった。
土方さんはきっと私を怖がらせて、江戸に追い返すつもりだったんだと思う。
普段は「乳臭い小娘なんざに興味はねぇ」なんて言ってたくせに、初めて襲いにやってきたのは土方さんだった。
私はただ認めてほしくて遠慮無く叩きのめした後、着物を剥いでから簀巻きにして、庭に放り出したんだっけ。
それ以降、土方さんがくることはなくなった。
代わりに、隊長格の人達が交代で襲いに来るようになった。
私は知っている。
隊長格の人達が夜這いに来ては叩きのめす私を見て、平隊士の人達が私を恐れて襲おうとしなくなっていることを。
私は知っているんだ。
これは鬼の優しい気遣いなんだって。
だから、私は遠慮なく叩きのめす。
最初のコメントを投稿しよう!