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「やぁーよぉーいっ!」
「何ですか、永倉さん?食事中に席を立つなんて…ひぃ!?」
ワショッ!
「ちっ…。さらし巻いてやがる」
後ろから私の胸をわしづかみにしやがったのは、ニ番隊隊長永倉新八さん。
黙っていれば格好いいけど、一挙一動で助平大魔神へと変身するのです。
この人のせいで、私は毎日苦しいさらし巻く羽目になっていたり。
「……永倉。やめておけ」
食事中には滅多に口を開かない斎藤さんが喋った?!
なんとなく嫌な予感がして、そっと横目で見てみると
刀 に 手 が あ る
「…だっ!大丈夫ですよ斎藤さん!!私は慣れてますし、さらし巻いてるから一切合切気になりませんから刀抜いちゃ…!!」
チャキ……
私が言い終わる前に、刀の抜く音がした。
「…いつまで触っているんですか、永倉さん。早く弥生さんから離れないと、首と胴体が離れてしまいますよ?」
総司さんはにっこりと笑いながら新八さんの首に刀を当てている。
新八さんは滝のように汗をかいて、私からはいずるように急いで離れていった。
…あ、なんかゴキブリ思い出すかも。
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