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第4話【キッカケ】
悠理の家で【たわいもない会話】をして、今は、その帰り道を二人は歩いていた。
「悪いな、送ってもらって」滋は悠理にお礼を言った。「別に良いよ。私も夕食の買い物ついでだし」
悠理はそう言って笑った「あの人には本当に参ったな」「里奈ネェのこと?」「あぁ、あの人本当に悠理の【従姉妹】か?その何ていうか」「【パワフル】な人?」「そう!それ。何ていうか男と話をしてるみたいだった」
「里奈ネェは、昔からあんなだよ。人の話を聞かないの」「そりゃあ、大変だな」「もう、なれたけどね」悠理はそう言って笑った。
「じゃあ、俺こっちの道だから」滋は右の道を歩く。「うん。また明日ね」「オゥ!」二人はそれぞれの道に別れた。
翌日。「会長!お疲れッス!!」いきなり、【滋の親友】が生徒会室にやってきた。「どうした?」滋の質問に「彼女とのデートが急に、【ドタキャン】されてさ。これ勿体ないから、お前にやるわ」そう言って【一枚の紙切れ】を滋に手渡す。
【映画のペアチケット】だった。「これで、女の子でも誘え!ついでに俺の分まで楽しんでこい!」親友の声が途中で【涙声】に変わる。「あ、ありがたくもらっておくよ」「あぁ、行ってこい!」
意外な所から悠理とのデートの【キッカケ】を得た滋であった。
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