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第５話【初デート】
『【今週の日曜日】ヒマ？【映画】を観に行かないか？』そう言って、滋が悠理を映画に誘ったのは【金曜日の放課後】だった。
悠理は一睡もできなかった。チケットを渡された時から【ドキドキ】している自分がいた。
「おはよう」リビングでテレビを見ていた里奈に挨拶をする。
「おはよう。随分早いのね」「うん。滋と一緒に遊びに行ってくる」「そう、いってらっ…ちょっと！待ちなさい！悠理！」「えっ！？何よ？」「あんた【デート】に行くのにその格好は【地味】よ！」「デートってわけじゃないよ。ただ、【遊び】に行くだけだよ」「どこに？」「【映画館】だけど」「他の友達は？」「えっ？【滋だけ】だよ？」「２人っきり!?それを世間一般的に【デート】っていうのよ！ちょっと、来なさい悠理！あたしが【コーディネート】してあげるから！」「えっ？でも【待ち合わせの時間】が…」「そんなの【待たせて】おけばいいの！」
悠理ではなく、里奈がデートに行くような気合いが里奈にはみなぎっていた。
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