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「……ぃ……ぉぃ……おいっ!!」
「(誰かの声が聞こえる……男の声?)じゃなくって!!」
と目を開け、起き上がる
「やっと目ぇ覚めたか」
と青の髪をした男の子が顔をしかめ腕を組みながら私を見下ろす
「は、はぁ」
とその男の子を見上げながら返事をすると
「お前さぁ、こんな所で寝てるけど、大丈夫なのか?武器も持ってねぇし」
とめんどくさそうに頭をかきながら聞く
「は?武器?」
と聞き返しその男の子の腰をみると大きな剣がささっている
「あぁ、この森ん中だとモンスターやらなんやらといろいろ出てくるぜ?まさか知らないで町から出たとか言うなよ?」
と冷や汗をかきながら私の隣の地面に座る
「はい?モンスター?そんなの居るわけないでしょってなんで私森に居るわけっ!!??」
と今更気付き周りを見渡す
「お前、モンスターも知らないのかよ、どんだけ世間知らずなんだよ、つうかお前さぁ森に来た事も忘れたわけ?此所に居るんだから自分で来たに決まってるだろ?それとも魔法で失敗でもしたか?」
「魔法?待って待って、今さ、魔法って言った?モンスターとかも」
頭を押さえながら聞く
「は?あっ、おう魔法もモンスターも言ったな、それがどうかしたか?」
と首を傾げる
「は、はぃぃ!!??魔法とかって此所はゲームの世界かよ!!??ふざけてないで、これ、実はドッキリなんです、とかでしょ!!??ほらっ、カメラどこカメラ」
「何言ってんだ??ドッキリ?カメラ?ちゃんとアリック語を喋れ」
「アリック語??何それ??」
「はぁ!?お前頭でも打ったのか?今お前や俺が喋ってる言葉だろっ!?」
「(いやキレられても困る)」
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