02分目~有り得ない世界~

2/7
10人が本棚に入れています
本棚に追加
/33ページ
「……ぃ……ぉぃ……おいっ!!」   「(誰かの声が聞こえる……男の声?)じゃなくって!!」  と目を開け、起き上がる   「やっと目ぇ覚めたか」  と青の髪をした男の子が顔をしかめ腕を組みながら私を見下ろす  「は、はぁ」  とその男の子を見上げながら返事をすると   「お前さぁ、こんな所で寝てるけど、大丈夫なのか?武器も持ってねぇし」   とめんどくさそうに頭をかきながら聞く   「は?武器?」   と聞き返しその男の子の腰をみると大きな剣がささっている   「あぁ、この森ん中だとモンスターやらなんやらといろいろ出てくるぜ?まさか知らないで町から出たとか言うなよ?」   と冷や汗をかきながら私の隣の地面に座る  「はい?モンスター?そんなの居るわけないでしょってなんで私森に居るわけっ!!??」   と今更気付き周りを見渡す   「お前、モンスターも知らないのかよ、どんだけ世間知らずなんだよ、つうかお前さぁ森に来た事も忘れたわけ?此所に居るんだから自分で来たに決まってるだろ?それとも魔法で失敗でもしたか?」   「魔法?待って待って、今さ、魔法って言った?モンスターとかも」   頭を押さえながら聞く  「は?あっ、おう魔法もモンスターも言ったな、それがどうかしたか?」  と首を傾げる   「は、はぃぃ!!??魔法とかって此所はゲームの世界かよ!!??ふざけてないで、これ、実はドッキリなんです、とかでしょ!!??ほらっ、カメラどこカメラ」   「何言ってんだ??ドッキリ?カメラ?ちゃんとアリック語を喋れ」   「アリック語??何それ??」   「はぁ!?お前頭でも打ったのか?今お前や俺が喋ってる言葉だろっ!?」  「(いやキレられても困る)」
/33ページ

最初のコメントを投稿しよう!