旅の途中

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『お目覚めね…マテラ!?』 と女が誰かを叫ぶ。 すると遠くから男の声がする。 『起き上がったのか??カザミ』 とマテラと言う男がやって来た 『ええ、もう安心よ』 『そうか』 とマテラは倒れていた女の前に座る。 『お前、名は??その服装からして音隠れのくの一だよな』 『名……名前は……………わからない…』 倒れていた女は頭を抱え始めた。 『本当に??』 カザミと言う女は首を傾げた。 マテラは目を一度閉じると先程とは違う眼の形になった。 眼の中にまた眼があるような。 『嘘はいってねえようだな、操作されてるわけでもないしな』 マテラは再び、眼を閉じると元の眼に戻る。 『あんたの眼の忍術…瞳術、本当に凄いわね』 『忍術でも瞳術でもねえよ、俺は龍眼と呼んでるぜ』 『知ってるわよ…ついでにあんたが龍マニアだってのもね』 とカザミはコップに水を入れ 名前がわからない女に渡す。 『飲みなさい。』 女はコップを受け取り、乱暴に飲み始めた。 『記憶喪失って奴か??』 『そうみたいね、どうする??』 『どうするって……音隠れにはさすがにな』 『追い忍だらけですものね』 女は水を平らげ、コップを置いた。 すると今度は倒れ、寝てしまった。
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