ケルベロス

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クレイウィルスβI型によって犬のDNAを書き換えて作られたB.O.W.。 ウィルスによって筋力や闘争本能が飛躍的に強化されている。 また恐怖感も持たないので、通常の軍用犬以上に銃声や痛みに対しての耐性が高く、相手を仕留めるまで獰猛に襲いかかる。 このケルベロスは、犬本来の持つ社会性を応用することにより戦術的な運用も可能で、動物を宿主とした実験体のなかでは、もっとも成功した部類に入る。 もともと軍用犬としての能力が高いドーベルマンを素体としたタイプがMa-39としてクローン生産されたが、ほかの犬種を使ってのバリエーションも予定されており、様々な用途に合わせたケルベロスシリーズの展開が考えられていた。 施設の中庭で集団運用のテストが行なわれていたが、事故後施設より逃走し、近隣の森で野性化していた。
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