兵器としてのヨーン

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ヨーンも実験の副産物的な個体であり、詳細な記録が残されていないため、能力は未知数である。 果敢にも観察を続けていた研究員の資料によると、基本的な攻撃パターンは蛇のそれに酷似する。 シューという威嚇音を発しながら、かま首をもたげて近づき、長い胴体で獲物の逃げ道を塞いで動きを押さえた後に噛み付くというものだ。 牙には猛毒があり、噛まれたら早急に血清で手当てしないと、被害者は出血と壮絶な痛みに絶えきれずに衰弱し、最後には死亡してしまう。 またサイズの小さな獲物や、動きの鈍った獲物は、頭からそのまま飲み込み、窒息させながら食べてしまう。
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