~夢 ミエナイカオ~

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目を覚ました…… ここは…… 俺はゆっくりと周りを見渡す そこは、どっかで見たことある景色…… 村……? 俺はここを知っている…… けど……分からない…… 思い出そうとすると 何かが俺を邪魔して 分からなくさせる…… ーーズキンッ いっ!! いきなり激痛がおきる ーーズキン…ズキンッ ぅ…あ…!! 誰か助けて……! どれだけ叫んでも誰も来ない…… ましてや、人が居る気配すらしない…… ぃ…ぁあっ!! 頭を両手で抱えても…… どれだけ叫んでも…… 痛みは引かず…… 痛さが増すだけ…… 誰か……助けて…… 「また頭痛?またここを思い出そうとしたの?」 Σ!? 突然の声に ビクッと体を揺らす だ……れ……? ーーズキンッ! ぅあっ!! 「全く……駄目だろ?今、ここを思いだしたら 後がつまらなくなる……」 …………えっ? 今……なんて…… ーーズキン!ズキンッ!! ぅああーっ!!! 強い痛みが全身を襲った……… その瞬間 目の前にいる奴の顔を見た…… 顔が………見えない……? 顔には、ぼやぼやとした霧がかかっていて見えない…… 誰………? 意識を飛ばす瞬間呟いた一言 それは目の前の奴に聞こえていたみたいで、囁くように俺に言う 「鉛……… また会おうね? ギン……」 俺は意識を手放した………
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