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ある日、俺は忘れ物をして会社に戻ってきた。まだ、誰かが残っているらしく電気が点いている。そして自らの席に向かうにつれて、荒い息遣いが耳に届く。俺は息を潜めながら、その主の元に近づいた。
「植原部長……。」
俺の席に座っているのは植原部長だった。俺は声をかけることも出来ないまま、固まっていた。まさか、植原部長が自慰をしているなんて夢にも思わなかったからだ。
「……っ、さえ、き……ぁ、あ…!」
いつもきっちり着ているスーツは乱れていて、何とも言えない色気を放っている。俺は生唾を飲み込んだ。俺が後退りすると、机に乗っていた資料が音を立てて落ちた。
「っ……誰だ!?」
植原部長と目が合った。俺は慌てて服を整えようとする部長の手を掴んだ。そして、そのまま両腕をネクタイを縛り上げた。
「何やってるんですか、植原部長?」
植原部長は顔を赤く染めて俯いた。部長が弄っていた下半身はいまだに剥き出しのままで、普段の姿からは考えられないものだった。
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