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『ったく…。ルネは食べ物に弱いよなぁー!』
「あ、そうかも😜っていうか、入学祝いってやるものなの?」
『そりゃあメデタイ事だもの❤…ルネは初めてだろーし豪勢にやってやろーじゃん?』
ソラ先輩はガクに目配せをした。
ガクも何か気付いたようで頷いている。
…そうか。
みんなボクのこと考えてくれてたんだ…。
ガクはもちろん、ソラ先輩、リク先輩はボクの境遇を知っている。
4人で鍋パーティーをした時に話をしたのだ。
ソラ先輩はいつもおちゃらけているが、こういうところは人一倍気を使ってくれる。
『よーし!気合い入れてやるぞ!お前らも金出せよな⁉俺らじゃ払いきれねーからな‼』
『えー…普通そういうのは幹事が出すものでしょー』
ボクはこの2人の会話を聞きながら、この人達に出会えたことを本当に嬉しく思った。
そして、その生活をさせてくれたリュンヌには感謝してもしたりないくらいだ。
…リュンヌと再会して、ボクが寮に入ってからリュンヌには会っていない。
彼が今、どうしているのか、どんなことを思っているのか…。
ボクには知る方法はない。
どうにかしてリュンヌに会えないものか、と考えても考えても答えはでないまま、時が過ぎて行くばかりだった…。
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