言い訳なんて聞きたくないわ!

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「きょ、兄妹って…影田さんと日下部さんが?え?でも、苗字…」 「何?兄貴影田って名乗ってんの?」 「…日下部家とは金輪際関わりたくなかったんだよ だから苗字も変えた、悪ぃかよ」 「あ、そ 残念でしたっ!今日からばんばん関わるね! 影田…いや日下部啓は正真正銘私の兄貴ですー!」 杏奈がニッコリ笑うと同時に舌打ちをし、拳を握る啓 そんな二人の温度差に周りはア然としていた 「…で、お前は何しに来たんだよ」 「へ?言わないっつったじゃんかー」 「あぁん?」 「まだその汚いお口直ってなかったのね、お母さん悲しいわー」 やれやれ、と言いながら教壇へ上った杏奈はぐるりと教室を見回した 「さぁ諸君!私に惚れたまえ!…と言えと親父に言われたのでどうぞ惚れてやって下さい」 ぺこりと頭を下げる杏奈 そして先ほどとは比べ物にならない絶叫が教室に響いた 「「「はあぁぁぁぁぁぁ!!?」」」 「いぇい!Niceリアクションっ 私がここに来たのは私の結婚相手を決めるため!んで標的は君達なんだよ!Sクラスの面々!」 「…てめー、ついに頭おかしくなったのか?」 「それが正常なんだなー、兄貴 親父の命令だよ」 「くそっ…何考えてんだ、あんの糞じじい…!」 「あ、大丈夫大丈夫!兄貴は標的じゃないからさ!」 「当たり前だろーが!!!」 「ちょっと」 「待って」 「ん?」 杏奈の耳に届いたのは二人の少年の声だった 声がした方へ振り向くと… 「双子?」 「「そうだよ」」 「へー、そっくり… 名前は?」 「僕が五十嵐光」 「僕が五十嵐亮」 「ふむふむ、OK!覚えた!」 「「………」」 「?」 杏奈の言葉に何やら冷たい目をした二人はお互いに視線を合わせ頷いた 「ま、良いや」 「んでさっきの質問ね」 「あぁ」 「それはあれ?」 「お見合い?政略結婚?」  
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