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ニッコリ笑ってからまた走り出す杏奈。
「…変な奴。」
「…ハァハァ
ここどこーーーーーー!!?」
玲と別れてから20分経過。
今だ校舎が見えません。
「ふっ…方向オンチって損なんだね。」
校舎の代わりに目の前にあるのはどでかい駐車場。
名前忘れた黒塗りのドでかい車がたくさん並んでいた。
「あっはっはー。どーしよ…」
何故駐車場に着くんだ、私!
どよーん、と落ち込んでいると
「「キャーーーーーーッッ!!!」」
「おわっ!?」
黄色い悲鳴が聞こえてきた。
「うるさ!何!?大声コンテストでもやってるわけ?!」
声のした方へ行くと…
「ハッ!校舎発見!…何あれ」
遠くに校舎があった。
…がそのまえに杏奈は気になる事が一つ。
自分の前にはすごい人だかりが出来ていてそこはものすごく、もんのすごーく五月蝿かった。
キャアキャア言っている女子生徒達。中にはギャーギャー言っている人までいる。
「・・・。」
杏奈はポケットから鈴山学園のパンフレットを出した。
『鈴山学園は品性で上品な…』
「どこがだよ」
品性のかけらもナイわ!
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