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壊れた校長を無視し辺りを見回していると一枚の写真を見つけた。
「おぉ。美男子軍団発見~。」
「あぁ、それは今の生徒会だよ。」
「へー!未来の旦那様か!」
突然突拍子もない事を言い出す杏奈に目を丸くする校長。
「は…?」
「あれ、親父から聞いてない?私婚約者捜しにこの学園に来たんだよ?んで婚約者は生徒会から選ぶんだって。」
「は、はあぁぁぁぁぁ!!?」
「やーねー。政略結婚てヤツですわよ。運命には逆らえないの…。」
悲しげな声を出しながらニパッと笑う杏奈。
「あ、杏奈はそれで納得しているのか?」
「え?楽しそうじゃん?だから引き受けた!」
何てヤツ。
「まぁ深ーい深い海より深い事情があるんだよね。
だから止めてくれるなっ!
んじゃね~叔・父・さ・ん!」
パタンと無情に閉まるドア。
「…正人…良い育て方したな…おかげで学園は崩壊の危機だよ…!ちなみに私の命の危機も」
校長は一人これから起こる出来事に不安になっていた。
「絶対何かやらかすぞ…!杏奈は!」
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