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校長室を出たあと廊下を歩いていた杏奈。
職員室に向かう途中でスッと床にしゃがんだ。
「これ大理石じゃん!すっご!傷一つついてないのは何故!?ってか学校に大理石っておかしくないか?あれだ、金の無駄使いだ」
「本当だよね!全く、そんな金あるなら別の事に使ってほしいよ!」
「うんうん
…って誰ぇぇぇぇぇ!!!?」
いつの間にか隣には一人の女の子。
「いやぁこの学園に来て初めて意見があったね!ここの連中頭パー…というか大金持ちが多いから価値観合わないんだよ。」
「ふーん?で、質問無視かい」
「あぁ、ぼ…私は檜山 楓!
よろしく!」
ニコッと笑う楓。
長い髪にスカートをはいていたが杏奈は突然、突拍子もない事を言いだした。
「まぁそれは個人の自由で良いと思うんだけどなんで君は女装してるわけ?」
「は……」
「あれか?趣味?まぁ良いけどね。」
「ななな何で…!」
「やぁねぇ奥様。喉仏ありますわよ。」
「………あ」
確かに喉には喉仏があった。
「ハァ…まさか初対面でばれるとは…この先不安だぁ…。」
「ねぇねぇその髪はあれ?
リーブ22?」
「かつらだよ!か・つ・ら!」
ズルッと髪を引っ張るとかつらは外れ…
「おぉ、丸っきり男の子じゃないか。」
「女らしい顔してたからさ、母さんがいけるんじゃないかって言ってこのザマだよ。」
「お母さん…ハッ!まさかお母様、女装させる趣味が…。」
「人聞きの悪い事いわないでほしいな。」
ニッコリ笑う楓だけど後ろには般若が見えた。
「…じゃあ何で?」
「僕の家系さぁ男禁制なんだよね」
「…ん?」
何ですと?
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