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ふぅー
とため息をついたアローは
ぱたぱたっと羽音をたてて止まり木に戻りました
そしてぶるぶるっと体を震わせて
ヴァイオのよだれを飛ばしました
気を取り直して、
と言うとその"びっくにゅーす"を話しだしました
「俺がいつもみたいに朝の見回りに森の上を飛んでたらさぁ」
エアロガとヴァイオは祭壇の上に腰掛けて、次の言葉を待っています
そして、アローは息を吸い込んで大きな声で言いました
「人間がいたんだよ!!
なんでだ?おかしいだろ!?この森に人間は入れないのに!!!」
今朝二度目のびっくりです
エアロガも、予想していなかった言葉に驚きを隠せません
ヴァイオはいたって平然としています
驚きながらも、エアロガは恐る恐るアローに問いました
「その、人間はどこにいたの?
傷の具合は?」
言葉を選ぶようにして、言います
「…傷ついた生き物はたとえ、例え人間だとしても助けなきゃ」
少し震える手を握り締めて、
エアロガは振り絞るような声で言いました
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