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「でも、なんで30日からスタート?」
白姫が首をかしげると、夏姫は。
「さあ……。準備期間か何かじゃない?」
お正月はなんやかんやで準備が必要なのだ。
おせちやらお餅やら羽子板やら独楽やらお年玉やらを用意しなければならない。
「じゃあ、今日はとりあえずお買い物する?」
「そうね。月姫!」
夏姫がパチンと指を鳴らすと、
「なっちゃん呼んだ!?」
ガラッとベランダの窓が開いて外から月姫が飛び込んできた。
つねに外に待機していたのだろう。
白姫も特に驚く事もなく。
「月姫ちゃんこんにちはー」
普通に挨拶すると、月姫も「ああ、こんちは」と挨拶を返す。
夏姫は特に挨拶をする事なく。
「月姫。ちょっと買い物頼みたいんだけど」
「ああ、聞いてた!
お正月用のアイテム買い漁ってくるっ!」
そういうとベランダから外に飛び出していく。
それを見届け。
「……じゃ、今日は終わりね」
「必要なかったんじゃない?」
その通り。
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