プロローグ

2/2
1人が本棚に入れています
本棚に追加
/7ページ
少女は、肩をふるわせていた。 それは、冷たい雨のせいなのだろうか。 ぺたん、と座ってうつむき、 ただ雨にうたれていた。 『…だめだよ……』 きゅっ と、スカートの裾を握り締めた。 『…いっちゃ…やだ……っ』 『まだっ、たくさん伝えたいこと……っ』 …ふと、雨の音が消えた。 『………セツナ…くん……。』
/7ページ

最初のコメントを投稿しよう!