+壱+

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草原に俺とガキが立っている。 ガキの後ろに刀を構え俺を睨んでいる、俺と同じくらいの男も立ってる。 「お主はなにものだ?」 ガキが不思議そうに尋ねた。 「…俺は…“竜”だ。」 「竜?」 ガキは頭を傾げた。 「あぁ。 宜しくな、梵天丸。」 頭を撫でてやった。 それが、あいつの一番喜ぶ仕草だから。 「竜はわしを知っておるのか?」撫でられて嬉しそうに言った。 「あぁ。知ってるぜ」 (だってお前は 俺、なんだから) _
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