+壱+

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―――少し前。 「はぁ…」 俺は学校へと続く道を ひたすら歩いていた。 「shit!! 学校なんざ行かなくても 生きてけるっつーの」 ため息混じりに、鞄から iPodを出すと耳に突っ込んだ。 俺は伊達政宗。 現在、高校生兼伊達家当主。 俺はまた家督を継いだ。 昔はこんな 平和じゃなかったからな… 少しビックリしてるぜ …小十郎の奴は覚えてねぇ みてぇだけど、俺ははっきりと覚えてる。 あの頃の記憶を。 6本の刀を使って戦ってた事も真田幸村とライバルだったっつー事も奥州の筆頭だった事も。 あいつらには逢えた。 でも昔の事は誰一人 覚えていない。 性格は相変わらずだけどな。 _
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