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仕事の準備が終わると、部屋から出る。
オートロックで鍵がかかるので、確認はしない。
宿舎の長い廊下を通り、舜の部屋がある3階から1階へと降りる。
早朝のせいか、誰とも会わない。
食堂に入り、厨房にある巨大な冷蔵庫へと向かう。
その中にあった料理が上に乗ったおぼんを取り出す。
冷蔵庫の中には1人分の料理しかない。
後は材料しか入っていないが、いつもの事である。
料理を温めるためにレンジのような機械に料理を入れ、ボタンを押す。
温め終わるのを待っているうちに食堂にはポツポツと人が集まってくる。
その人達一人一人に挨拶を交わす。
全員を知っているという訳ではないが、この建物内に一緒に住んでいるのだから礼儀の1つだ。
その人達は舜と同じ服装の人もいれば、昔の中国の役人のような服装の人など様々な服装である。
しかし、舜のように朝食を取ろうとする人はいない。
何か飲んでいるか、飲んでいないかである。
それも最近のいつもの事となった。
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