あたしんち

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「ここが、今日から、あたしんちだよ。」 姉さんの目線の先には、段ボールしかなかった。 僕たちは、捨てられた。 親から 人々から 世界から 「食べられる草だ、食え。」 「姉さん…。」 姉さんの顔は、穏やかで、力強かった。 「姉さん?どうしたの、姉さん?」 姉さんが、目を開けることはなかった…。 「姉さんがいなかったら、僕は…。」 絶望の先に、何があるの?姉さん…。 「あたしんち」
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