2009.12.26から…

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話は俺が小学生の頃までさかのぼる、俺には兄がいるのだが最初の確執は兄を突き放した事から始まった。平たく言えば自分は関知しない…親父は昔の人で家の事は母親任せ、子育ては幼い頃に関しては構ってくれたし当時トラックに乗っていたから何度か乗せてもらった事も覚えている…それがある日突然そうなったのだ。 突き放しは俺にも向く…仕事が土木か何かに変わったあたりから兄と俺に関わらなくなったのだ、今も兄は親父を憎んでいる…それだけは確か。 俺も憎んでいた…というか存在を消したと言った方がいいか、保護者欄に母親の名前を書いたら教師に『母子家庭か?』と聞かれたくらいだ。何もしないし言わない人…俺を怒った事と叩いた事は一度だけ、その姿に俺は今も変わらずに学んだ事がある。 『絶対に…婿養子になりたくない😱』 …親父…婿養子だ、母親は五人姉妹の四女で気が強いからプレッシャーもあったかも…祖母が倒れてからは特に💧 だからといって許せる事じゃなかった、母親は父親役もしなくてはいけなくなったし元々俺は体が強くない(生まれた当時医師から3年生きられないと言われたらしい)のに親父は父親の責任をしなかった…ただの同居人である。結果…離婚するか否かを母親は息子二人に聞いたくらいだ、あれでも父親には違いない…俺も兄も反対したから離婚しなかった。 ただ…いつかは昔の親父に戻ってくれる、そう思っていたのも事実…結局はあまり変わらないままだったが。
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