彩恋花-サイレンカ-

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……†…… 始業式やHRも終わり、放課後になった。 時計は4時を指していて、生徒も大体が部活や家に帰っていて教室にいる人は少なくなっていた。 「彩未~そろそろ帰ろ? あ、そだ! 今日さ駅前に新しいカフェがオープンしたんだけど一緒かない?」 みぃちゃんは鞄に今日もらったプリントを詰めながらボクに尋ねる。 新しく出来たカフェのことは知っていた。噂ではチーズフォンデュが結構美味しいらしい。 でも、今日はあまり乗り気ではなかった。 どうも朝から調子が良くて……。なんとなく胸に何かがつっかえてるみたいな……。 「ん~……ごめん、今日あんまり調子良くないんだ。また今度行こう?」 ボクは顔の前で両手を合わせてみぃちゃんに謝った。 みぃちゃんは「じゃぁしょうがないよね、にゃはは!」といつものように笑って許してくれた。 ちなみにボクはみぃちゃんの「にゃはは」っていう笑い方が大好きだ。猫みたいで可愛いし(男子からの定評もある)それに、なんか凄く安心するんだ。 「じゃあ私も真っ直ぐ家に帰るから一緒に帰ろうよ」 「うん!」 ボクとみぃちゃんは鞄を持ち、学校を出た。
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