彩恋花-サイレンカ-

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ボクは正面玄関で靴箱にローファーを脱ぎ入れ、学校指定のスリッパに履き替えた。 今日はいつも以上に生徒の声が廊下に響いている。 声のするほうを見ると大きな貼り紙の前に2、30人位の人だかりが出来ていた。 「なにごと……?」 ……本当はあまり言いたくなかったのだが、私は胸のついでに背丈の発育もあまりよろしくない。 だからボクは人だかりに少し近付き、精一杯背伸びをして貼り紙の内容を確認しようとする。 ……。 ……。 ……理解した。 どうやら新しいクラスの発表らしい。 それは解ったのだけれど、自分のクラスがよく見えない。 ボクはクラスを確認する為、仕方なくあまり好きではない人混みの中に潜り込んだ。
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