彩恋花-サイレンカ-

5/19
前へ
/130ページ
次へ
見上げるとそこには見たことのない男子の顔があった。 背はボクより20cm位高く、少し茶色い髪と色素の薄いブルーの大きな瞳、まるで女の子のような顔立ちが印象的な男の子だった。 「キミ……大丈夫?」 その人の声にボクは過敏に反応して体を1、2歩引いた。 カラダが変にアツい。 「ボ、ボクは大丈夫です!」 ボクは首を何度も横に振った。 「そ、ホントごめんね。じゃあ俺、急いでるから……」 その人はまた走りだして階段を降りていった。
/130ページ

最初のコメントを投稿しよう!

374人が本棚に入れています
本棚に追加