彩恋花-サイレンカ-

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少し歩くと、2―Cの札が見えてきた。 そういえばさっきは余裕が無くて友達の名前、確認しなかったな…… 「あ~みぃ~」 突然後ろから聞き慣れた声がしてボクは後ろを振り向こうとした……途端。 「ギャフ!」 突然、他人の両腕が脇の下から伸びてきて、ボクのカラダはガッチリホールドされてしまった。 ボクは瞬時に後ろを振り替えると、そこには幼稚園からの幼馴染みの顔があった。 「み、みぃちゃん! もぅ、ビックリしたなぁ……」 にゃはは! と彼女はボクをガッチリ捕まえたまま子供のような笑顔を見せた。 彼女の名前は、社 観月(ヤシロ ミツキ)。 モデルのようなスラッとした抜群スタイル。 腰まで伸びる金色の髪。 驚く程に小さく、そして整った顔。 そして、極めつけは、これ……。今もボクの背中に当たってる大きな胸。 ……同級生……だよね? ホントに何だろう、このスペックの差は。
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