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アキは珍しく早く事務所に向かっていた。
「おはようございまーす」
「あ、アキ。おはようございます。早いね」
「やっぱり、相手に失礼の無いようにしないと…」
「へぇ~アキも少しはそんなのが分かるようになってきたんだ~」
「ええ…まあ」
…もちろんそんなのは嘘だ。ただ単に早く会ってみたいだけなのだ。
「アキ~今日1人で会うのに大丈夫?まあ、事務所で会うから少しはマシかもしれないけど…」
「え?1人なんですか?」
「あれ?言ってなかったけ?私、別の所に行くから後から来るって」
「あ…そうですよね。売れない俺なんかにずっとは構ってられないですよね……」
そうして、アキの顔がますます真っ青になって約束の会う時間になった。
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