ショウとの障害

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……ということがあったんだ…」 アキはあの後マネージャーに会って、今までのことを話した。 ショウと高校が一緒だということ、約束のために芸人になろうって決めたこと、喋れないショウに怒って別れてしまったこと…。 「そっか、そうだったんだね」 「俺はどうすればいいんだ…」 本当にどうすればいいのか、分からない。 「…未練、残していいの?」 「…またそれですか」 「だって、あなたはそのせいで前を向いていなかった」 「はい?」 「進まなければならない道に進めてないないじゃない」 「それって、どういう意味……」 「あなたはこのままでは芸人としてやっていけない。人を笑わせられない。そこに気持ちが向いてない。あなたが笑えていないのよ」 「………。」
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