172人が本棚に入れています
本棚に追加
「何があったかはお前が、話してくれるまで聞かねぇ…けど…これだけは言わせて貰う…
涙を我慢する必要ねぇ」
『なんで？泣いたら、皆…面倒くさそうな顔するよ？…そんな顔されるの嫌だよ…』
皆に、迷惑かけたくない…
だから、ウチは、涙を流さなかった…
そうやって涙を流さないようにしたら、いつの間にか、涙が出なくなって…
枯れた…
「それでもいい…それが、楓の心の悲鳴だからな…」
その一言で、ﾌﾟﾂﾝと何かが切れ、ウチの頬には、大玉の涙が止めどなく流れた…
ウチが、泣いている間ずっと、跡部は頭を撫でていてくれた…
．
最初のコメントを投稿しよう！