No.2

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「アーン?聞いてやがんのか?」 『あ…はい。私は、雨に打たれて…』 危ない… もうすぐで、″死ぬつもり″って、言いそうだった… 「″雨に打たれて″なんだよ」 『…全てを洗い流そうとしていました。』 ちゃんと、笑えてたかな? この人鋭いから気をつけないと… 「…そう、か。」 『それじゃ、私は…行きますね? …サヨナラ……あの、手を離して下さい。』 どっかで、死のうと思ったのに… 何? 「何処行くんだよ」 『…何処かに』 「……… 本当は、何処かで″死ぬ″つもりだろ」 『Σ!!』 なんで? 知ってるの? どうして? 『な、んで…』 「聞こえたんだよ… ″死にたい″って、呟きが… 何があったんだよ…」 『貴方には関係ない』 「…ッ」 『……なんで、貴方が、泣きそうな顔しているの?』 「…ッ…お前は、悲しくないのか?」 そんなの、決まってる… 『悲しいよ…苦しくて、辛い… 私は…逃げるために死ぬ… 悲しくて、辛すぎて…何も楽しくないから…』 「だから、死ぬのかよッ!!」 『そう、だ…よ…』 アレッ?視界が……私…死ぬの…かな? やっと、死ねる… ウチは、跡部のほうに倒れ、目を閉じた… .
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