微炭酸

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空にはどこまでも続くうろこ雲。  真っ青な空。 まわりは、キレイな紅葉。今は11月、秋真っ盛りだ。 サッカー部2年、時雨 涼。今日も部活に励んでいる。太陽の光がグラウンドに反射し、眩しい。 ワックスで整えられた髪の毛の間から、真っすぐに前を向いた。 「涼ー、行くぞー!」 「おう!」 俺は、相棒の輝からサッカーボールを受け取る。 そのボールを足でうまくあやつり、輝に返した。 今は、パスの練習中。 額から汗を流し、大好きなサッカーをしていた。 「あっ!!やべっ!!」 輝がミスをして、俺のいる場所とは違う場所へボールを蹴った。 「ったく、しょうがねぇなぁ…」 俺は、小さくため息をもらして、ボールを取りに行った。 ボールは、校庭のはじに転がっていた。
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