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俺は、君を見て頬を赤く染める。
ドクンと心臓が、激しく鳴りだし、君にまた恋をする。
いつか君の後ろ姿からではなく、正面から見てみたいと願う。
「涼ー!ボールあったかぁ?」
「あぁ。」
輝が、俺がちっとも帰ってこないことを心配してきたらしい。
俺は、慌てて視線をずらし輝にボールを見せた。
「休憩だってさ」
輝にボールを渡して、俺たちは水飲場に行った。
水を飲んで日陰に行き、休憩する。
俺は、華蓮が見える日陰に寝転びタオルを顔にかけた。
「なぁ、涼。」
「ん?」
「お前、華蓮のこと見すぎ。」
輝は、笑いながら言った。俺は、慌てて起き上がり「えっ!?」と声を張り上げた。
「さっきも見てただろ?俺、ちょっと前からいたのに、気付かねぇからさ。」
「いたならもっと早く声かけろよ!バカ!」
「気付かねぇおまえがバカだろ。」
輝の言葉に思わず言葉がつまる。それと同時に、バレたか、、、と思った。
「仲良くなれよ!いつまで、そのつもりなんだ?もう秋だぜ?」
確かにそうだ。
一目惚れしてから、五ヵ月以上たってる。でも、一度もしゃべったことがない。
俺はいつも、君の後ろ姿を見てるだけ・・・。
それだけじゃ、物足りない・・・。
俺は君のすべてを見たい。後ろ姿だけじゃなく、君の笑顔だって・・・。
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