1日の始まり

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ウィン コツ、コツ、コツ、コツ 「失礼します」 エレベーターの扉が開くと 目の前には広い部屋があった その真ん中に 大きな機器に囲まれる様に ふかふかの椅子に座っている 若い男がいる 「ルーファウス社長、おはようございます。お体の方は大丈夫でしょうか?」 一定の距離で立ち止まると ツォンは社長に挨拶をした 「ツォンか。大した傷でもないから問題ない。あの後クラウド達はミッドガルを出た様だな」 振り返り持っていたコーヒーを置くと 簡単に挨拶を返す ルーファウス つい先日 父親であるプレジデント・神羅 つまりは前社長が 一種、事故死してしまい 若くして就任することになった 新しい社長だ 繊細で気品のある金髪に 整いに整った綺麗な顔立ち ツォンよりも若いのだが 威厳や風格は十分持ち合わせている ツォンは長い付き合い故に 知っているのだ この男のクールさや残酷さ つい2日前まで 長期出張に出ていた理由も
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