21人が本棚に入れています
本棚に追加
「その様ですね。彼らもセフィロスを追うのでしょう。」
言いながら
手元の紙をめくり
一通り目を通す
「ここ3日分の報告書です。アバランチによる魔晄炉の破壊被害や、プレート落下に伴う損害と犠牲者。社長交代に伴う必要書類などもあります。」
歩み寄ると
機械越しに先ほどプリントアウトした
数枚の用紙を渡す
「この忙しい時によくまとめられたものだな。さすがと言うべきか…式典までに目を通しておこう。」
軽く読み流すと
デスクに置いた
「あぁ、そうだ。突然昨日北条から会社を辞めると言われたのだが、何か知らないか?」
ルーファウスが引き出しから
退職届の様な封筒を取り出した
「恐らく社長に会いに行く前と思われる北条と話をしました。しかし、私には彼の言っている事は理解できません。が、とにかくここにいる理由は無くなったと言っていました。」
顔をしかめながら答える
理解に苦しむのだろう
「それにしても突然ですね?」
「その口振りならジェノバの件だろう。ここにはもう居ないから、奴にすれば会社にいる必要が無くなったんじゃないか?辞めたとはいえ、何かあれば戻ってくるだろう。しばらく放っておけばいい」
カップを持ち上げ
コーヒーをすすった
最初のコメントを投稿しよう!