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「それで、今日の予定はどうなっている?」
カップの中を眺めながらツォンに問う
「はい。まず社長にはヘリでジュノンまで行ってもらいます。昼から式典を始めるので、準備が整うまでしばらくジュノン支社で待機していただきます。」
淡々と
しかし明朗でわかりやすい
声で説明する
「あちらの護衛は我々タークスを中心とし、たくさんの兵も配置しているので心配はないかと」
さらに続ける
「今日はさほどややこしい予定はないので、円滑に進むでしょう」
話を聞き終えたルーファウスは
そうか、と頷いた
「して、ヘリの操縦と出発は?」
意味深な笑みを浮かべながら
ツォンの顔を見やる
「お察しの通り、レノです;;恐らく今日も遅刻で来るとは思いますが、ジュノンへは午前中に着けば十分なので気長にお待ち下さい…;;」
困った表情を浮かべるツォン
やはり、と言いたげなルーファウス
短い笑い声がフロアに響いた
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