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シャンテの言葉に、クロンヌは心が弾んだ。
怪盗部隊の中で、女性はクロンヌとシャンテの二人のみ。
恋愛話などあまりできるものではなかったからだ。
「あら。シャンテに好かれるなんて、何て羨ましい殿方。私の分かる人?」
クロンヌがそう尋ねると、シャンテはさっと顔を赤くした。
「それは…その……トルナード…様、です」
「トルナード!?」
「ちょっ…声が大きいですよ…」
思わず声を上げてしまったクロンヌをなだめるシャンテ。
「あ……っと。ごめんね。でも、トルナードねぇ…」
クロンヌは面白そうな目でじっとシャンテを見つめた。
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