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「……お隣りのお姉さんが少女小説家志望の人で、何回も小説応募してたらしいんですけど……『スランプで何も書けないのー!誰か小説のキャラに出来そうな人いない!?』って聞かれちゃった訳でして」
「……『訳でして』、じゃないよね、こういう時は」
「……すみませんでした」
「……で許すと思う?」
ぽん、と軽く、本で詩織の頭を叩いてから、佐伯先生は綺麗な笑顔で恐ろしい台詞を吐く。
「……じゃあどうしろって言うんですか!?」
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