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言われてみればその通りなのだが、詩織はそれでも反論しようとして口を開いたところで……佐伯先生にスプーンを無理矢理突っ込まれた。
「っ!?」
「そういうところが『意地っ張り』なんだよ、君は。たまには静かにしてなさい。……それとも、もう一回して欲しい?」
意地の悪い笑みを浮かべてそんなことをさらりと言った先生に、詩織は林檎のような顔をぶんぶんと横に振ってから、スプーンを奪って豆腐をやけ食いし始めた。
「……子供……」
「誰がですかっ!」
「君以外にいないじゃないか」
「…………先生と話してると若干イラッとするのは私だけですか?」
「ああ、君だけだろうね。……他の人にはここまで言わないから」
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